エジプトの旅歴史紀行
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カイロとは人口1,600万人を越えようという大都市だ。エジプトのみならず、アラブ世界の政治・経済・文化の一大中心地でもあるこの街は、
活気と喧騒とに満ち満ちたカオスでもある。カイロを歩くには、それぞれの地区の位置関係を把握するのが一番だ。
ギ ザ
カイロからルクソールまでのナイル川流域は、サッカラなどさまざまな遺跡が目白押しの地域。なかでもハイライトはギザのピラミッドで、巨大な石造建築の
圧倒的なボリュームには息を飲むばかり。時間をかけて、人類の遺産の価値を体の奥底で味わいたい。
アスワンは古代エジプトの上エジプトの政治・軍事上の中心地で、古王国時代に建てられたエレファンティネ島のクヌム
神殿を中心とした信仰の地であった。スーダンの国境に近いアブ・シンベル神殿はラムセス2世が建てた大建築で、アスワン観光の
ハイライトだ。ヨーロッパからの観光客にとっては主にリゾートとして人気が高い。
カイロから671Km南のナイル沿いに、古都ルクソールがある。かつてはテーベと呼ばれ、エジプト最大の都市として栄えた街で、
日本でいえば京都に当たる。神々に捧げた巨大神殿や王たちの眠っていた谷間で遥かな時を超えた”ファラオの囁き”に耳を傾けてみよう。